再び動き出す運命に賭ける

夫に先立たれ早幾年。時間だけがすぎ、私も60代用化粧品を使う事なんざ、これから先もう無いんじゃないかと思っていた。あん時までは。

散歩中に出会った同い年の男性と恋に落ち、素敵でいたいとゆう思いから再び手にしてみた。

最初は娘のやつを借りて使ったけれど、「こういうやつもあるのよ」と差し出された一枚の紙には「あなたの為…」と書かれている。

世間には同世代でも綺麗な人はたくさんいるが、私みたく田舎者はこの歳でこういう使う事は恥ずかしいと思っていた。でもこれを読んで、背中を押された気がする。

じゃ、購入しようかね。娘が「最近お母さん綺麗になったね」と、言ってくれた時には嬉しかったし、何よりあの人から「綺麗だ」と言われることが凄く嬉しい。

それならもっと先を目指そうが、良いんじゃないか。第二の人生とは良く言ったもんだ。

あの人と歩く未来がもっと素敵なものになるように、試そうと思う。